3行でわかる結論
- 8時間のうち108分(ほぼ4分の1)がセーフティカー(SC)の後ろだった。
- #25 Team Étoile のSC総損得は−140秒。だがその大半は2回目SCの「赤信号待機」で、隊列の位置取りではむしろ+71秒の得をしている。
- そこからレース本来の走りで+122秒を取り返し、17秒差の2位へ ― 不運を速さと強さで取り戻した。
セーフティカーの損得は2つに分かれる。ピット出口の「赤信号」で止められる損と、2台のSCの「どちらの後ろについたか」で走りながら動く損得だ。今回、その2つを分けて全車ぶん精算した。
この資料の読み方: 数字はすべて「優勝車との差の増減」。+=優勝車に近づいた(詰めた=得)、−=優勝車から離された(=損) とします。バイクが速い・遅いの話ではなく、優勝車を基準にした相対です。この記事は 1〜5章が本編、末尾の「付録」は今回のレースを離れた横断分析です。

※ この図から: 赤い帯がSCの3回。帯の中でラップが200秒超に跳ねているのが「隊列走行」で、線の上下は雨の強弱を表す。
セーフティカー(SC)とは、コース上の事故処理などの間、先導車の後ろに全車が追い越し禁止の隊列を作って走る仕組みだ。図はSSTクラスの「10分ごとの中央ラップ」。赤い帯がSCの3回で、隊列走行中はラップが200秒超まで跳ね上がる。
優勝は#52 NCXX RACING with RIDERS CLUBの182周。#25 Team Étoileが同一周回・約20秒差(最終隊列の実測17秒)の2位、#77 Wójcik Racing Teamがさらに1秒差の3位。
EWC(世界耐久選手権)のルールでは、SC出動時にセーフティカーが2台、前後に並んでコースへ入る(他のカテゴリーの耐久レースでは1台のこともある)。ここでは前を走る方をSC-A、後ろをSC-Bと呼ぶ。全車はどちらかの後ろに収容され、フィールドは前の列(SC-Aの後ろ=①)と後ろの列(SC-Bの後ろ=②)の2本に割れる。この「2台のどちらについたか」で損得が分かれるのがEWCのSCの特徴だ。ここから生まれる損得は次の2つに分けられる。本編もこの順で見ていく。
EWCレギュレーション(抜粋・要約): レース中断(ニュートラル化)の間、マシンはピットインできる。ピットストップ後、ライダーはピットレーン出口に一列に並び、そこの信号が青に点灯したときだけ本コースに復帰できる。青信号は、セーフティカーが赤信号を通過した15秒後に、15秒間だけ点灯する。その後、出口は再び閉鎖(赤信号/赤旗)される。この間に出られなかったライダーは、次の集団(もう1台のSC側のグループ)が通過するまで待機しなければならない。
つまり、他のレースではSC中のピットが有利に働くこともあるが、EWCでは青信号が点くのは各SC通過ごとにわずか15秒。この窓を逃せば次の集団まで待たされるため、戦略的に狙ってSC中にピットして得をする場面は極めて限定的だ。割引どころか、罰になりやすい。
損得=そのSC区間の入口と出口で、優勝車#52との差が何秒動いたか(+=詰めた/−=離された)。これを隊列成分(どちらのSCに詰められたか)とピット成分(SC先導1周ぶんの割引 − 実際の停止、赤信号の超過を含む)に分けて、全車ぶん精算した。赤旗で終わった3回目のSCだけは、凍結された最終隊列で評価する。

※ この図から: SC中にピットした車が、普段の自分の停止より余計に止められた秒数(=赤信号での損)。#25の約137秒が突出して大きいことが分かる。
前提として、チームがいつピットに入るかは、基本的に燃料で決まる ― 満タンを使い切るまで走り、給油が必要になったら入る(8時間をできるだけ少ないスティントで走るのが基本戦略で、狙って余計にピットすることはない)。ただしEWCではSC中のピットは赤信号で損をしやすい(第2章)。実際、このレースの全349回のピットのうちSC中はわずか24回(6.9%) ― その少数が、運悪く赤信号に捕まった車だ。
SST車のSC中ピットで赤信号で損したのは、ちょうどピットサイクルと重なった2回目SCの4台だった。
| 車 | いつ | 普段の停止 | SC中の停止 | 赤信号での損 |
|---|---|---|---|---|
| #25 Team Étoile | 2回目SC | 約58秒 | 195秒 | −約137秒 |
| #46 MOTORCYCLES#27 EJ YIC | 2回目SC | 90秒 | 130秒 | −40秒 |
| #36 3ART Best Of Bike Hamaguchi | 2回目SC | 78秒 | 116秒 | −37秒 |
| #58 Moto Win Racing | 2回目SC | 104秒 | 114秒 | −11秒 |
普段58秒前後で回る#25が195秒 ― 約137秒も余計に止められた。青信号の15秒窓を逃し、次の集団が通り過ぎるのを待たされた形だ。(#36は別に、1回目SC中に長時間の修復もある ― 12:01:52にT15でクラッシュの記録があり[ライダー無事]、その修復25分。これは赤信号ではなく修復として別枠。)
数字だけでは信じにくいので、#25 の計時ログ(生データ)から3ステップで開示する。
① いつピットしたか。 生ログの3行:
| 時刻(JST) | 計時イベント | 記録値 |
|---|---|---|
| 13:05:06 | ピットレーン進入を検知 (ループ10) | — |
| 13:08:21 | ピット複合ループを通過 (ループ12) | stand_time = 195.0秒 |
| 13:11:50 | コントロールライン通過(アウトラップ403.5秒) | — |
2回目SCの出動メッセージは 13:05:23。#25 はその17秒前(13:05:06)にはすでにピットレーンへ進入していた ― SC出動とほぼ同時に飛び込み、出口で列の通過を待たされた形だ。ピット複合ループ通過(13:08:21)は2回目SCの窓(13:05:23〜13:44:25)の中なので、2回目SCに計上する。
②「195秒」の中身。 これは "ピットレーン進入(13:05:06)→ ピット複合ループ通過(13:08:21)" の経過(計時が stand_time=ピット複合の滞在時間として記録する値)で、作業時間+出口の赤信号待ちを含む複合の滞在。純粋な静止時間そのものではない。
③「普段58秒前後」は #25 自身の平常ピット。 他チーム平均ではなく、その車自身のSC外ピット滞在の中央値を使う。#25 の全ピット滞在は 57.4 / 57.7 / 57.8 秒(タイヤ交換あり)+ 195.0(2回目SC)。交換ありの3本の中央値 = 約57.7秒。よって 損 = 195 − 約58 ≒ 137秒。
3a は「止まっている間」の損だった。ここからは走っている間の損得 ― ピットに入っていない車でも、SCの入り方で秒が動く。仕組みはシンプルで、自分に対してSCがどこに割り込んだかで決まる:
要するに、SCが自分の前に入れば損、後ろに入れば得。今回、優勝車#52は3度ともSCに前を取られた側(後ろの列)にいたので、#52より前でSCに拾われた車、あるいは#52の後ろから#52に詰めた車が、まとめて#52に対して得をした。
下図は、各SST車が3回のSCそれぞれで隊列で何秒詰めた/離されたかと、その差し引き(隊列の合計)を1枚にしたものだ(優勝車#52も基準=±0の行として表示)。赤信号(ピット)の損はここには含めず、3a で別に扱う。
図の凡例: 前列=前のSCの直後(後ろから詰められ・前の集団と離れて損になりやすい)/後列=後ろのSC側(前の集団に詰めて得になりやすい)/◆=その回にSC中ピットもあり(赤信号の損は 3a)。数字は優勝車#52との差の増減で、緑(+)=詰めた(得)/赤(−)=離された(損)。

例えば#64は、1回目にSCに後ろを取られて前へ詰め+76秒、2回目は前を取られて−46秒、3回目また後ろを取られて+42秒 ― 差し引き+72秒の得。上位で得た車はいずれもピットは無傷で、得点は全額がこの隊列の位置取りによるものだ。
得の例 ― #64 の1回目SC。 1回目SC出動時、#64は#52の89.0秒後ろにいた。SCが#64の後ろ側に入り、#64は前の集団に運ばれた ― 明けたときのギャップは12.7秒まで詰まっていた(隊列成分 +76秒)。#64が速く走ったのではない。SCが後ろに入った、それだけだ。
損の例(=#52視点) ― #25・#77 の3回目SC。 3回目SCでは#52が前を取られて集団の前方に、#25と#77はその後方にいた。押し込まれた瞬間、後方の2台は#52の真後ろまで無償で運ばれた(#52にとっては、後ろから詰められた損):
| 車 | 3回目SC出動直前の対#52 | 凍結後の対#52 | 隊列成分 |
|---|---|---|---|
| #25 Team Étoile | 59.2秒 | 17.0秒 | +42秒 |
| #77 Wójcik Racing | 61.2秒 | 18.0秒 | +43秒 |
最終リザルトの「#52→#25が17秒、#25→#77が1秒」という僅差は、腕の差というより、3回目SCが全員を一列に詰めた結果だ。
#25は隊列ではむしろ"得"をしていた。−140秒のほぼ全ては、2回目SCの赤信号だ。 13:00にクラス首位。だが13:05、2回目SCの出動とほぼ同時に(燃料で)ピットへ入ったところで、出口の赤信号に約137秒つかまり停止195秒。この一発でP1→P8まで落ちた。
#25の総合−140秒を分解すると、正体がはっきりする:
つまり#25は、隊列では+71と得をしており、−140秒のほぼ全てが2回目SCの赤信号という不運だった。
そしてその不運が、#25の戦い方を変えた。首位から一気にどん底へ落ちたからこそ、以降は挽回に振り切ったレースになり、SC以外の通常走行だけで+122秒を削り返した(総停止408秒/#52は394秒に収めたピットワークと、3人のライダーのペースで)。17秒差の2位は、引き算で残った数字ではなく、運の悪さをレース本来の速さと強さでねじ戻した結果である。
#77 Wójcik Racing Team ― 隊列で守った表彰台。 総損得+51秒、全額が隊列成分だ。1回目SCで+32秒、決定打は3回目SC: #52との61秒差が、同じ列②のすぐ後ろに凍結されて18秒差に(+43秒)。最終3位、2位#25との差は1秒 ― この1秒の後ろに3回目SCの+43秒がある。
3回のSCが各チームにどう効いたかの一覧。1回目/2回目/3回目/隊列計は「隊列(どちらのSCに詰められたか)」の損得(+=優勝車#52に詰めた/−=離された)、赤信号/ピットはSC中にピットした車のみ、総合=隊列計+赤信号/ピット(単位=秒)。
| 最終順位 | チーム | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 隊列計 | 赤信号/ピット | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | #52 NCXX RACING | 0 | 0 | 0 | ±0 | — | ±0 |
| 2位 | #25 Team Étoile | +29 | (ピット) | +42 | +71 | −211 | −140 |
| 3位 | #77 Wójcik Racing | +32 | −24 | +43 | +51 | — | +51 |
| 4位 | #38 Champion-Hert | +20 | −3 | +40 | +57 | — | +57 |
| 5位 | #64 Kawasaki Plaza | +76 | −46 | +42 | +72 | — | +72 |
| 6位 | #83 Team38 | +41 | −0 | +63 | +104 | — | +104 |
| (中団) | #56 TEAM KOHSAKA | +40 | +13 | +73 | +126 | — | +126 |
| (参考) | #57 HIMEJI NICHIRIN | +32 | −167 | +61 | −75 | — | −75 |
| (参考) | #58 Moto Win | −21 | (ピット) | +60 | +39 | −216 | −177 |
| (別枠) | #36 3ART | (ピット) | (ピット) | — | ±0 | −1224(修復) | −1224 |
数字の振れ幅は明らかに大きい。最終間隔が17秒と1秒なのに対し、SCが一度出るごとの損得は±80〜200秒 ― 桁が違う。得はSCに後ろを取られて前の集団に詰めた車に配られ、損は「2回目SCの赤信号」に集中した、という構造も見える。
では、SCがなければ#25は優勝していたのか。 数字を単純に引き算すれば「2回目SCの赤信号(−211秒)がなければ、隊列では+71と得をしていた#25は優勝射程」に見える。だが、それは短絡だ。#25は2回目SCの赤信号で首位からどん底へ落ちた ― だからこそ運の悪さを実力で挽回することに集中するレース運びになった。もし赤信号がなければ、そもそも違う戦い方をしていた可能性が高く、+122秒の巻き返しが同じ形で起きたとは限らない。SCは確かに大きな数字を動かした。しかし「引けば1位」と言い切るのは、レースを単純化しすぎる。
言えるのはこうだ ― 赤信号さえなければ優勝していた可能性は十分にある。ただし展開次第では、また違う結末もあり得た。確かなのは、どん底からの巻き返しで2位をもぎ取った、#25の速さと強さである。
――以上が本編。以下は、今回のレースを離れた横断分析の付録です。
2台のSCがどこに入るかは、レースを大きく左右する。理屈のうえでは、SCができるだけ総合トップの真ん前に入れば(=「頭取り」)、トップ集団の並びは保たれるはずだ。実際はどうか。2021〜2026年・4サーキット(鈴鹿8耐・ル・マン24h・スパ8h・ボルドール24h)の決勝から、ラップタイムで2集団構造を確認できた30回のSCをサンプルに、出動時の総合トップがバンチアップ後の隊列で「何台目」にいたかを数えた。

結果は明快だった。トップが隊列の1〜2台目(=頭付近)にいた例は30回中わずか4回。中央値はおよそ16台目で、24時間レースでは46台目・48台目という最後尾同然の位置も出た。つまりSCは「トップの前を取る」ようには入っていない。 トップは多くの車(周回遅れを含む)の後ろに埋もれ、その位置は出動ごとにバラバラだった。今回の鈴鹿でも、総合トップ(=EWCクラスの#30。SSTクラス優勝の#52とは別車)は3・9・12台目とバラつき、3回目には前の列を引き当てた(後ろの列に落ちたのはライバル#21)。(決勝を読み解く・EWC 参照)
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The conclusion in three lines
- Of the 8 hours, 108 minutes (nearly a quarter) were spent behind a safety car (SC).
- #25 Team Étoile's net SC gain/loss was −140 seconds ― but most of that was the 2nd SC's "red-light wait"; in the queue positioning they actually gained +71 seconds.
- From there they clawed back +122 seconds through the race's own running, to 2nd place, 17 seconds down ― bad luck recovered with speed and strength.
A safety car's gain/loss splits into two kinds. There's the loss of being held at the "red light" at pit exit, and the gain/loss that moves while you keep riding, depending on which of the two safety cars you ended up behind. This time, we separated those two and settled the books for every bike.
How to read this piece: every number is "the change in the gap to the winning bike." + = closed up on the winner (gained), − = dropped back from the winner (lost). This is not about whether a bike is fast or slow; it is relative, measured against the winner. Chapters 1–5 are the main article; the "Appendix" at the end is a cross-race analysis that steps away from this particular race.

From this chart: the red bands are the three SCs. Inside the bands, laps spiking above 200 seconds are "queue running," and the up-and-down of the line shows the rain getting heavier or lighter.
A safety car (SC) is the mechanism where, while an on-track incident is being cleared, all bikes form a no-overtaking queue behind a lead vehicle. The chart shows the SST class's "median lap every 10 minutes." The red bands are the three SCs, and during queue running the laps jump to over 200 seconds.
The win went to #52 NCXX RACING with RIDERS CLUB with 182 laps. #25 Team Étoile finished 2nd on the same lap, about 20 seconds back (17 seconds by the actual final-queue measurement), and #77 Wójcik Racing Team was 3rd, a further 1 second behind.
Under EWC (World Endurance Championship) rules, when an SC is deployed two safety cars enter the track, one behind the other (in other categories of endurance racing there is sometimes only one). Here we call the one running ahead SC-A and the one behind SC-B. Every bike is gathered behind one or the other, and the field splits into two lines: the front queue (behind SC-A = ①) and the rear queue (behind SC-B = ②). That the gain/loss splits depending on which of the two you ended up behind is the distinctive feature of the EWC safety car. The gain/loss that arises from this divides into the following two. The main article looks at them in this order.
EWC regulations (excerpt / summary): during a race neutralization, a machine may pit. After the pit stop, the rider lines up single file at the pit lane exit and may rejoin the track only when the light there turns green. The green light comes on 15 seconds after the safety car passes the red light, and stays lit for just 15 seconds. After that, the exit is closed again (red light / red flag). A rider who could not get out during that window must wait until the next group (the group on the other SC's side) passes.
In other words, while in other races a pit stop during an SC can work in your favor, in the EWC the green light is on for only 15 seconds per SC pass. Miss that window and you are held until the next group, so situations where you can strategically aim to pit during an SC and gain are extremely limited. Far from a discount, it tends to be a penalty.
Gain/loss = how many seconds the gap to winner #52 moved between the entry and exit of that SC section (+ = closed up / − = dropped back). We split this into the queue component (which SC pinned you behind it) and the pit component (the discount of one SC-led lap − the actual stop, including the red-light overrun), and settled the books for every bike. Only the 3rd SC, which ended under the red flag, is evaluated on the frozen final queue.

From this chart: the extra seconds a bike that pitted during an SC was held beyond its own usual stop (= the red-light loss). You can see that #25's roughly 137 seconds stands out as by far the largest.
To set the stage: when a team pits is basically decided by fuel ― they run until the tank is spent and come in when they need to refuel (the base strategy is to cover the 8 hours in as few stints as possible, and they don't pit extra by choice). But in the EWC a pit during an SC tends to cost you at the red light (Chapter 2). In fact, of all 349 pit stops in this race, only 24 (6.9%) were during an SC ― those few are the bikes that were unlucky enough to get caught by the red light.
Among the SST bikes, the ones that lost to the red light on an SC pit were the four at the 2nd SC, which happened to coincide with the pit cycle.
| Bike | When | Usual stop | Stop during SC | Loss to red light |
|---|---|---|---|---|
| #25 Team Étoile | 2nd SC | ~58 sec | 195 sec | −~137 sec |
| #46 MOTORCYCLES#27 EJ YIC | 2nd SC | 90 sec | 130 sec | −40 sec |
| #36 3ART Best Of Bike Hamaguchi | 2nd SC | 78 sec | 116 sec | −37 sec |
| #58 Moto Win Racing | 2nd SC | 104 sec | 114 sec | −11 sec |
The number alone is hard to believe, so we disclose it in three steps from #25's timing log (raw data).
① When it pitted. Three lines from the raw log:
| Time (JST) | Timing event | Recorded value |
|---|---|---|
| 13:05:06 | Pit lane entry detected (loop 10) | — |
| 13:08:21 | Passed the pit compound loop (loop 12) | stand_time = 195.0 sec |
| 13:11:50 | Passed the control line (out-lap 403.5 sec) | — |
The deployment message for the 2nd SC was at 13:05:23. #25 had already entered the pit lane 17 seconds earlier (13:05:06) ― it dove in almost simultaneously with the SC deployment and was then made to wait at the exit for the queue to pass. The pit compound loop pass (13:08:21) falls inside the 2nd SC's window (13:05:23–13:44:25), so it is booked to the 2nd SC.
② What is inside "195 seconds." This is the elapsed time of "pit lane entry (13:05:06) → pit compound loop pass (13:08:21)" (the value timing records as stand_time, the dwell time in the pit compound), a composite dwell that includes the work time plus the red-light wait at the exit. It is not the pure standstill time itself.
③ "Usual around 58 seconds" is #25's own normal pit. Rather than an average across other teams, we use the median of that bike's own non-SC pit dwells. #25's full set of pit dwells was 57.4 / 57.7 / 57.8 sec (with tire change) plus 195.0 (2nd SC). The median of the 3 with a tire change = about 57.7 sec. Thus loss = 195 − ~58 ≈ 137 sec.
3a was the loss "while stopped." From here it is the gain/loss while riding ― even a bike that did not pit sees seconds move depending on how the SC slots in. The mechanism is simple, and it comes down to where the SC cut in relative to you:
In short, if the SC gets in ahead of you it's a loss, and if it gets in behind you it's a gain. This time, winner #52 was on the side that had the SC take the spot ahead of it (the rear queue) all three times, so the bikes that were picked up by the SC ahead of #52, or that closed up on #52 from behind, all gained together relative to #52.
The chart below puts on one page, for each SST bike, how many seconds it closed up / dropped back in the queue at each of the three SCs, and the net (the queue total) (winner #52 is also shown as the baseline row = ±0). The red-light (pit) loss is not included here; it is handled separately in 3a.
Chart legend: front group = right behind the SC ahead (closed up on from behind, and separated from the group ahead ― tends to be a loss) / rear group = on the side of the SC behind (closes up on the group ahead ― tends to be a gain) / ◆ = also pitted during the SC on that occasion (the red-light loss is in 3a). The numbers are the change in the gap to winner #52, with green (+) = closed up (gained) / red (−) = dropped back (lost).

For example, #64 had the SC take the spot behind it at the 1st and closed to the front for +76 seconds, had the spot ahead taken at the 2nd for −46 seconds, and again had the spot behind taken at the 3rd for +42 seconds ― a net gain of +72 seconds. Every bike that gained near the front came through its pits unscathed, so its score is entirely down to this queue positioning.
A gain example ― #64's 1st SC. At the 1st SC deployment, #64 was 89.0 seconds behind #52. The SC got in behind #64, and #64 was carried up to the group ahead ― when it lifted the gap had closed to 12.7 seconds (queue component +76 seconds). #64 did not ride faster. The SC got in behind it, that's all.
A loss example (= from #52's side) ― #25 / #77's 3rd SC. At the 3rd SC, #52 had the spot ahead taken and was toward the front of the group, while #25 and #77 were behind it. The instant they were pushed together, the two behind were carried free of charge right up to #52's tail (for #52, a loss of being closed up on from behind):
| Bike | vs. #52 just before 3rd SC deploy | vs. #52 after freeze | Queue component |
|---|---|---|---|
| #25 Team Étoile | 59.2 sec | 17.0 sec | +42 sec |
| #77 Wójcik Racing | 61.2 sec | 18.0 sec | +43 sec |
The razor-thin margins in the final result ― "#52 to #25 is 17 seconds, #25 to #77 is 1 second" ― are less a difference in skill than the result of the 3rd SC squeezing everyone into a single line.
In the queue, #25 was actually "in the black." Nearly all of the −140 seconds is the 2nd SC's red light. At 13:00 it led the class. But at 13:05, having pitted (on fuel) almost simultaneously with the 2nd SC deployment, it was caught at the exit red light for about 137 seconds and stopped for 195 seconds. That single event took it from P1 to P8.
Break down #25's overall −140 seconds and its true identity becomes clear:
In other words, #25 was +71 in the black in the queue, and nearly all of the −140 seconds was the misfortune of the 2nd SC's red light.
And that misfortune changed how #25 raced. Precisely because it fell from the lead straight to rock bottom, from then on it committed fully to recovery, and through ordinary running alone (outside the SCs) it clawed back +122 seconds (with pit work that held total stopped time to 408 sec / #52's 394 sec, and the pace of three riders). The 2nd place, 17 seconds down, is not a number left over from subtraction but the result of forcing bad luck back with the race's own speed and strength.
#77 Wójcik Racing Team ― a podium defended in the queue. Net gain/loss +51 seconds, entirely queue component. +32 seconds at the 1st SC, and the decisive stroke at the 3rd SC: a 61-second gap to #52 was frozen right behind it in the same line ② at 18 seconds (+43). Final 3rd, 1 second behind 2nd-place #25 ― behind that 1 second lies the +43 of the 3rd SC.
A summary of how the three SCs bore on each team. 1st / 2nd / 3rd / queue total are the gain/loss of the queue (which SC pinned you behind) (+ = closed up on winner #52 / − = dropped back); red light/pit applies only to bikes that pitted during an SC; overall = queue total + red light/pit (unit = seconds).
| Final pos | Team | 1st | 2nd | 3rd | Queue total | Red light/pit | Overall |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1st | #52 NCXX RACING | 0 | 0 | 0 | ±0 | — | ±0 |
| 2nd | #25 Team Étoile | +29 | (pit) | +42 | +71 | −211 | −140 |
| 3rd | #77 Wójcik Racing | +32 | −24 | +43 | +51 | — | +51 |
| 4th | #38 Champion-Hert | +20 | −3 | +40 | +57 | — | +57 |
| 5th | #64 Kawasaki Plaza | +76 | −46 | +42 | +72 | — | +72 |
| 6th | #83 Team38 | +41 | −0 | +63 | +104 | — | +104 |
| (midfield) | #56 TEAM KOHSAKA | +40 | +13 | +73 | +126 | — | +126 |
| (for reference) | #57 HIMEJI NICHIRIN | +32 | −167 | +61 | −75 | — | −75 |
| (for reference) | #58 Moto Win | −21 | (pit) | +60 | +39 | −216 | −177 |
| (separate) | #36 3ART | (pit) | (pit) | — | ±0 | −1224 (repair) | −1224 |
The swing in the numbers is clearly large. Against final gaps of 17 seconds and 1 second, the gain/loss each time an SC comes out is ±80–200 seconds ― a different order of magnitude. You can also see the structure: the gains were handed out to the bikes that had the SC take the spot behind them and closed up to the group ahead, while the loss was concentrated on "the 2nd SC's red light."
So, without the SCs, would #25 have won? Subtract the numbers naively and it looks like "without the 2nd SC’s red light (−211 s), #25 — which actually gained +71 in the queue — was within striking range of the win." But that is a shortcut. #25 fell from the lead to rock bottom at the 2nd SC's red light ― and precisely for that reason it focused on clawing back that bad luck with sheer ability. Without the red light, it very likely would have raced differently in the first place, and there is no guarantee the +122-second comeback would have unfolded the same way. The SCs certainly moved big numbers. But to declare "subtract them and it's 1st" oversimplifies the race.
What can be said is this ― there is every chance it would have won had it not been for the red light. But depending on how things unfolded, a different ending was also possible. What is certain is #25's speed and strength, which wrenched a 2nd place out of a comeback from rock bottom.
――That is the main article. What follows is an Appendix of cross-race analysis that steps away from this particular race.
Where the two SCs slot in greatly influences a race. In theory, if an SC slots in as far as possible directly ahead of the overall leader (= "head-taking"), the lead group's order should hold. What happens in reality? From the race finals at four circuits from 2021 to 2026 (Suzuka 8H, Le Mans 24h, Spa 8H, Bol d'Or 24h), we took the 30 SCs whose two-group structure could be confirmed in the lap times as our sample, and counted where in the bunched-up queue the overall leader at deployment ended up ― "how many bikes deep."

The result was clear-cut. Cases where the leader was among the 1st–2nd bikes (= near the head) numbered just 4 of 30. The median was roughly the 16th bike, and in the 24-hour races positions as deep as 46th and 48th ― all but the very tail ― also appeared. In other words, the SCs do not slot in so as to "take the spot ahead of the leader." The leader is buried behind many bikes (including lapped ones), and that position varied wildly from deployment to deployment. At this Suzuka too, the overall leader (#30 in the EWC class ― a different bike from SST winner #52) was scattered at 3rd, 9th and 12th, and at the 3rd SC it drew the front line (the one dropped into the rear line was its rival #21). (See Decoding the Race・EWC.)
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La conclusion en trois lignes
- Sur les 8 heures, 108 minutes (près d'un quart) se sont déroulées derrière une voiture de sécurité (SC).
- Le gain/perte SC total de la #25 Team Étoile est de −140 s ― mais l'essentiel provient de « l'attente au feu rouge » de la 2e SC ; dans le placement en file, elle a au contraire gagné +71 s.
- À partir de là, elle a repris +122 s par son rythme de course pur, pour finir 2e à 17 s ― une malchance rattrapée à la vitesse et à la force.
Les gains/pertes liés à la voiture de sécurité se répartissent en deux catégories : la perte subie à l'arrêt, bloqué au « feu rouge » de la sortie des stands, et le gain/perte qui se joue en roulant, selon « derrière laquelle des deux SC on s'est retrouvé ». Cette fois, nous avons séparé ces deux effets et fait les comptes pour toutes les motos.
Comment lire ce document : tous les chiffres expriment « la variation de l'écart avec la moto victorieuse ». + = on s'est rapproché de la moto victorieuse (on a comblé l'écart = gain), − = on s'est fait distancer par la moto victorieuse (= perte). Il ne s'agit pas de savoir si une moto est rapide ou lente, mais d'un relatif par rapport à la moto victorieuse. Les chapitres 1 à 5 constituent le corps de l'article ; l'« annexe » finale est une analyse transversale qui dépasse le cadre de cette course.

Ce que montre ce graphique : les bandes rouges correspondent aux 3 SC. À l'intérieur des bandes, les tours qui bondissent au-delà de 200 s traduisent la « course en file », et les variations de la courbe reflètent l'intensité de la pluie.
La voiture de sécurité (SC) est un dispositif par lequel, pendant le traitement d'un accident sur le circuit par exemple, toutes les motos roulent derrière un véhicule de tête en formant une file où les dépassements sont interdits. Le graphique montre le « tour médian par tranche de 10 minutes » de la catégorie SST. Les bandes rouges marquent les 3 SC ; pendant la course en file, les tours grimpent au-delà de 200 s.
La victoire revient à la #52 NCXX RACING with RIDERS CLUB, avec 182 tours. La #25 Team Étoile prend la 2e place dans le même tour, à environ 20 s (17 s mesurés dans la file finale), et la #77 Wójcik Racing Team la 3e, à 1 s de plus.
Selon le règlement de l'EWC (Championnat du Monde d'Endurance), lors d'une intervention, deux voitures de sécurité entrent sur le circuit en se plaçant l'une devant, l'autre derrière (dans les courses d'endurance d'autres catégories, il n'y en a parfois qu'une). Ici, nous appelons SC-A celle qui roule devant et SC-B celle de derrière. Toutes les motos sont regroupées derrière l'une ou l'autre, et le peloton se scinde en deux files : la file avant (derrière la SC-A = ①) et la file arrière (derrière la SC-B = ②). C'est précisément ce fait que le gain/perte se joue selon « derrière laquelle des deux on s'est placé » qui caractérise la SC en EWC. Les gains/pertes qui en découlent se divisent en deux, et c'est dans cet ordre que nous les examinerons dans le corps de l'article.
Règlement EWC (extrait, résumé) : pendant une interruption de course (neutralisation), les machines peuvent rentrer aux stands. Après l'arrêt, le pilote se range en file à la sortie de la pit-lane et ne peut rejoindre le circuit que lorsque le feu y passe au vert. Le feu vert s'allume 15 secondes après que la voiture de sécurité a franchi le feu rouge, et pour 15 secondes seulement. Ensuite, la sortie est de nouveau fermée (feu rouge / drapeau rouge). Le pilote qui n'a pas pu sortir dans cet intervalle doit attendre le passage du groupe suivant (celui de l'autre SC).
Autrement dit, si dans d'autres courses un arrêt sous SC peut jouer en sa faveur, en EWC le feu vert ne s'allume que 15 secondes à chaque passage de SC. Rater cette fenêtre condamne à attendre le groupe suivant : les situations où l'on peut viser stratégiquement un arrêt sous SC pour en tirer un gain sont donc extrêmement limitées. Loin d'être une remise, cela tourne vite à la sanction.
Gain/perte = de combien de secondes l'écart avec la moto victorieuse #52 a bougé entre l'entrée et la sortie de cette phase de SC (+ = on a comblé / − = on s'est fait distancer). Nous l'avons décomposé en composante file (derrière laquelle des deux SC on a été rangé) et composante stand (la remise d'un tour derrière la SC − l'arrêt réel, dépassement au feu rouge inclus), puis fait les comptes pour toutes les motos. Seule la 3e SC, terminée sur drapeau rouge, est évaluée sur la file finale figée.

Ce que montre ce graphique : les secondes pendant lesquelles une moto ayant fait un arrêt sous SC a été immobilisée en plus de son arrêt habituel (= la perte au feu rouge). On voit que les ~137 s de la #25 se détachent nettement.
Au préalable, le moment où une équipe rentre aux stands est en principe imposé par le carburant ― on roule jusqu'à épuiser le plein et on entre dès qu'il faut ravitailler (la stratégie de base est de boucler les 8 heures en un minimum de relais ; on ne s'arrête jamais davantage à dessein). Reste qu'en EWC, un arrêt sous SC expose facilement à une perte au feu rouge (chap. 2). De fait, sur les 349 arrêts de cette course, seuls 24 (6,9 %) ont eu lieu sous SC ― et cette poignée-là, ce sont les motos qui ont eu la malchance d'être prises au feu rouge.
Parmi les motos SST, celles qui ont perdu au feu rouge lors d'un arrêt sous SC sont les 4 motos de la 2e SC, dont le cycle d'arrêts coïncidait justement avec cette phase.
| Moto | Quand | Arrêt habituel | Arrêt sous SC | Perte au feu rouge |
|---|---|---|---|---|
| #25 Team Étoile | 2e SC | ~58 s | 195 s | −~137 s |
| #46 MOTORCYCLES#27 EJ YIC | 2e SC | 90 s | 130 s | −40 s |
| #36 3ART Best Of Bike Hamaguchi | 2e SC | 78 s | 116 s | −37 s |
| #58 Moto Win Racing | 2e SC | 104 s | 114 s | −11 s |
La #25, qui tourne habituellement autour de 58 s, a mis 195 s ― soit environ 137 s d'immobilisation en trop. Elle a raté la fenêtre de 15 s du feu vert et a dû attendre le passage du groupe suivant. (La #36 a par ailleurs subi une longue réparation pendant la 1re SC ― un crash au virage 15 est enregistré à 12:01:52 [pilote indemne], suivi de 25 minutes de réparation. Cela relève non pas du feu rouge mais de la réparation, comptée à part.)
Ces chiffres étant difficiles à croire tels quels, nous les détaillons en 3 étapes à partir du log de chronométrage (données brutes) de la #25.
① Quand a-t-elle fait son arrêt ? Trois lignes du log brut :
| Heure (JST) | Événement de chronométrage | Valeur enregistrée |
|---|---|---|
| 13:05:06 | Entrée en pit-lane détectée (loop 10) | — |
| 13:08:21 | Passage de la boucle composite des stands (loop 12) | stand_time = 195.0 s |
| 13:11:50 | Passage de la ligne de contrôle (out-lap 403,5 s) | — |
Le message de sortie de la 2e SC est daté de 13:05:23. La #25 était déjà entrée en pit-lane 17 secondes plus tôt (13:05:06) ― elle a plongé quasiment en même temps que la sortie de la SC, puis a dû attendre en sortie le passage de la file. Le passage de la boucle composite des stands (13:08:21) tombant dans la fenêtre de la 2e SC (13:05:23–13:44:25), il est imputé à la 2e SC.
② Ce que contiennent ces « 195 s ». Il s'agit de l'intervalle « entrée en pit-lane (13:05:06) → passage de la boucle composite des stands (13:08:21) » (la valeur que le chronométrage enregistre sous stand_time = durée de présence dans le complexe des stands), soit une présence composite incluant le temps de travail et l'attente au feu rouge de la sortie. Ce n'est pas le temps d'immobilisation pure lui-même.
③ Les « ~58 s habituelles » correspondent aux arrêts normaux de la #25 elle-même. On utilise non pas une moyenne des autres équipes, mais la médiane des présences aux stands hors SC de cette moto. L'ensemble des présences aux stands de la #25 : 57,4 / 57,7 / 57,8 s (avec changement de pneus) + 195,0 (2e SC). Médiane des 3 arrêts avec changement = ~57,7 s. D'où perte = 195 − ~58 ≈ 137 s.
La 3a portait sur la perte « pendant l'arrêt ». Passons maintenant au gain/perte pendant qu'on roule ― même une moto qui n'est pas rentrée aux stands voit ses secondes bouger selon la manière dont la SC s'insère. Le mécanisme est simple : tout se joue selon où la SC s'insère par rapport à toi :
En somme, si la SC s'insère devant toi c'est une perte, derrière toi un gain. Cette fois, la moto victorieuse #52 s'est retrouvée les 3 fois du côté où la SC lui a pris le devant (la file arrière) ; les motos ramassées par la SC en amont de la #52, ou celles qui ont comblé l'écart sur la #52 par l'arrière, ont donc toutes gagné du terrain sur la #52.
Le graphique ci-dessous réunit sur une seule vue, pour chaque moto SST, combien de secondes elle a comblées / perdues dans la file lors de chacune des 3 SC et le solde (total de la file) (la moto victorieuse #52 y figure aussi comme référence = ligne à ±0). La perte au feu rouge (stand) n'y est pas incluse : elle est traitée à part en 3a.
Légende du graphique : file avant = juste derrière la SC de devant (rattrapé par l'arrière, coupé du groupe avant, tendance à la perte) / file arrière = du côté de la SC de derrière (comble l'écart vers le groupe avant, tendance au gain) / ◆ = il y a aussi eu un arrêt sous SC ce coup-là (la perte au feu rouge est en 3a). Les chiffres expriment la variation de l'écart avec la moto victorieuse #52 : vert (+) = comblé (gain) / rouge (−) = distancé (perte).

Par exemple, la #64 : la 1re fois, la SC s'insère derrière elle et elle est aspirée vers l'avant, +76 s ; la 2e, la SC s'insère devant elle, −46 s ; la 3e, de nouveau la SC derrière elle, +42 s ― soit un solde de +72 s de gain. Les motos qui ont gagné en tête de classement s'en sont toutes sorties indemnes aux stands : la totalité de leur crédit provient de ce placement dans la file.
Exemple de gain ― la 1re SC de la #64. Au moment de la sortie de la 1re SC, la #64 était 89,0 s derrière la #52. La SC s'est insérée du côté arrière de la #64, et celle-ci a été transportée jusqu'au groupe de devant ― à la reprise, l'écart s'était resserré à 12,7 s (composante file +76 s). Ce n'est pas que la #64 a roulé vite. La SC s'est insérée derrière elle, rien de plus.
Exemple de perte (= du point de vue de la #52) ― la 3e SC des #25 et #77. Lors de la 3e SC, la #52 s'est fait prendre le devant et s'est retrouvée à l'avant du groupe, tandis que les #25 et #77 étaient derrière elle. À l'instant où elles ont été compactées, les deux motos de derrière ont été transportées gratuitement jusqu'au ras de la #52 (pour la #52, une perte : rattrapée par l'arrière) :
| Moto | Face à la #52 juste avant la 3e SC | Face à la #52 après figeage | Composante file |
|---|---|---|---|
| #25 Team Étoile | 59,2 s | 17,0 s | +42 s |
| #77 Wójcik Racing | 61,2 s | 18,0 s | +43 s |
Les faibles écarts du classement final ― « #52 → #25 : 17 s, #25 → #77 : 1 s » ― tiennent moins à une différence de talent qu'au fait que la 3e SC a compacté tout le monde en une seule file.
Dans la file, la #25 a au contraire réalisé un « gain ». La quasi-totalité des −140 s tient au feu rouge de la 2e SC. À 13:00, elle est en tête de catégorie. Mais à 13:05, entrée aux stands (pour le carburant) quasiment en même temps que la sortie de la 2e SC, elle est retenue environ 137 s au feu rouge de la sortie, pour un arrêt de 195 s. Ce seul coup la fait chuter de la P1 à la P8.
En décomposant le total général de −140 s de la #25, sa véritable nature apparaît clairement :
Autrement dit, la #25 a réalisé un gain de +71 dans la file : la quasi-totalité des −140 s tient au feu rouge de la 2e SC, une malchance.
Et cette malchance a changé la manière de courir de la #25. C'est précisément parce qu'elle a plongé d'un coup de la tête au fond du classement que la suite est devenue une course entièrement tournée vers la remontée : par la seule course normale, hors SC, elle a repris +122 s (avec un travail aux stands de 408 s d'arrêt total ― la #52 s'étant, elle, contenue à 394 s ― et le rythme de ses trois pilotes). La 2e place à 17 s n'est pas un chiffre resté au bout d'une soustraction, mais le résultat d'une malchance renversée à la force de la vitesse et de la solidité propres à la course.
#77 Wójcik Racing Team ― un podium préservé dans la file. Gain/perte total de +51 s, entièrement en composante file. +32 s à la 1re SC, et le coup décisif à la 3e : son écart de 61 s avec la #52 est figé juste derrière, dans la même file ②, à 18 s (+43 s). 3e à l'arrivée, à 1 s de la #25 2e ― et derrière cette seconde se cachent les +43 s de la 3e SC.
Récapitulatif de l'effet des 3 SC sur chaque équipe. Les colonnes 1re / 2e / 3e / total file donnent le gain/perte de « la file (derrière laquelle des deux SC on a été rangé) » (+ = comblé sur la moto victorieuse #52 / − = distancé), feu rouge/stand ne concerne que les motos ayant fait un arrêt sous SC, et total général = total file + feu rouge/stand (unité = seconde).
| Classement final | Équipe | 1re | 2e | 3e | Total file | Feu rouge/stand | Total général |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1er | #52 NCXX RACING | 0 | 0 | 0 | ±0 | — | ±0 |
| 2e | #25 Team Étoile | +29 | (arrêt) | +42 | +71 | −211 | −140 |
| 3e | #77 Wójcik Racing | +32 | −24 | +43 | +51 | — | +51 |
| 4e | #38 Champion-Hert | +20 | −3 | +40 | +57 | — | +57 |
| 5e | #64 Kawasaki Plaza | +76 | −46 | +42 | +72 | — | +72 |
| 6e | #83 Team38 | +41 | −0 | +63 | +104 | — | +104 |
| (milieu de peloton) | #56 TEAM KOHSAKA | +40 | +13 | +73 | +126 | — | +126 |
| (pour référence) | #57 HIMEJI NICHIRIN | +32 | −167 | +61 | −75 | — | −75 |
| (pour référence) | #58 Moto Win | −21 | (arrêt) | +60 | +39 | −216 | −177 |
| (cas à part) | #36 3ART | (arrêt) | (arrêt) | — | ±0 | −1224 (réparation) | −1224 |
L'amplitude des chiffres est manifestement grande. Là où les écarts finaux sont de 17 s et 1 s, le gain/perte de chaque sortie de SC atteint ±80 à 200 s ― un ordre de grandeur différent. On y lit aussi une structure : les gains sont distribués aux motos derrière lesquelles la SC s'est insérée et qui ont comblé vers le groupe de devant, tandis que les pertes se concentrent sur « le feu rouge de la 2e SC ».
Alors, sans la SC, la #25 aurait-elle gagné ? Une simple soustraction donnerait à croire que « sans le feu rouge de la 2e SC (−211 s), la #25 — qui a en réalité gagné +71 en file — était à portée de victoire ». Mais c'est un raccourci. La #25 a plongé de la tête au fond du classement à cause du feu rouge de la 2e SC ― et c'est précisément pour cela qu'elle s'est concentrée à rattraper sa malchance par le talent. Sans ce feu rouge, il est fort probable qu'elle aurait couru autrement dès le départ, et rien ne dit que la remontée de +122 s se serait produite sous la même forme. La SC a certes déplacé de gros chiffres. Mais affirmer « il suffit de soustraire pour avoir la 1re place » simplifie trop la course.
Ce que l'on peut dire, c'est ceci ― sans le feu rouge, une victoire était tout à fait possible. Mais selon la manière dont la course aurait tourné, une autre issue restait envisageable. La seule certitude, c'est la vitesse et la force de la #25, qui a arraché la 2e place au terme d'une remontée depuis le fond du classement.
―― Ainsi s'achève le corps de l'article. Suit une annexe d'analyse transversale, qui dépasse le cadre de cette course.
L'endroit où s'insèrent les deux SC pèse lourd sur la course. En théorie, si la SC s'insère le plus possible juste devant le leader au général (= la « prise de tête »), l'ordre du groupe de tête devrait tenir. Qu'en est-il en réalité ? À partir des finales de quatre circuits, de 2021 à 2026 (8 Heures de Suzuka, 24 H du Mans, 8 Heures de Spa, Bol d'Or 24 h), nous avons pris pour échantillon les 30 SC dont la structure en deux groupes a pu être confirmée par les temps au tour, et compté à « quelle position » se trouvait le leader au général, au moment de l'intervention, dans la file une fois le peloton regroupé.

Le résultat est sans ambiguïté. Les cas où le leader se trouvait en 1re–2e position de la file (= près de la tête) ne sont que 4 sur 30. La médiane est d'environ la 16e position, et sur les courses de 24 heures on a même relevé des positions aussi profondes que la 46e ou la 48e ― quasiment la queue du peloton. Autrement dit, la SC ne s'insère pas de manière à « prendre le devant du leader ». Le leader se retrouve enseveli derrière de nombreuses motos (retardataires comprises), et sa position variait d'une intervention à l'autre. À Suzuka aussi cette fois, le leader au général (la #30 en catégorie EWC ― une moto différente de la #52 vainqueure en SST) a oscillé entre la 3e, la 9e et la 12e position, et à la 3e SC c'est elle qui a tiré la file avant (celle tombée dans la file arrière était sa rivale #21). (voir Décoder la course · EWC)
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