FIM EWC · SUPERSTOCK · BMW M1000RR
チーム紹介
チーム Étoile の成り立ちと哲学、参戦するクラスとマシンを紹介します。
アイデンティティ
- Team Étoile は、世界耐久選手権 (FIM EWC) SST クラス※に参戦する日本のレーシングチーム。
- フランス (ル・マン) と日本 (東京) の2拠点体制で、本場ヨーロッパのレース文化と日本の組織力を融合。
- IT スタートアップの思想で、モータースポーツチームを運営する。
※ SST / Super Stock
代表のバックグラウンド
代表・市川貴志は、IT 分野での起業経験を通じて培った構造化・仕組み化・高速改善の思想をレース運営に応用している。
運営の特徴
データドリブンな意思決定
感覚や慣習ではなく、走行データ・燃費・ピットタイム・タイヤマネジメントなどを定量的に分析し、戦略を組み立てる。
高速な改善サイクル
現場で得た学びを即座に検証し、小さく試し、素早く修正する。レースウィーク中であっても、組織として柔軟に変化する。
仕組み化されたチーム運営
個人の経験や勘に依存するのではなく、再現性のあるプロセスを構築し、組織力で戦う。
参戦3年目の決意
2024年の「世界への初挑戦」、2025年の「初優勝と新たな壁」。そして2026年、Team Étoile は FIM EWC SST クラス参戦3年目を迎える。
24時間、昼夜を問わず極限状態で走り続ける耐久レースは、単なるマシンの速さだけでは勝つことができない。「壊れないこと」「再現性があること」「チーム全体が機能すること」が必須条件となる。
過去2年間の過酷な挑戦から得た数々の学びを磨き上げ、2026年はこれまでの蓄積を確かな“結果”へとつなげる年として全力を尽くす。
Team Purpose:機会をつくり、共に挑み、勝利を掴む。
私たちは、人材・コミュニティ・競技の三つの軸で、世界に挑み続けます。
①
挑戦の機会をつくる
日本人が世界で挑戦できる実戦の機会をつくる。
- 国内で実力を積んだ人材が、世界基準に挑める舞台を用意する。
- スプリントで終わらないキャリアの可能性を広げる。
②
共に戦う
耐久レースを、観るだけでなく“共に戦う”体験にする。
- 舞台裏と意思決定の視点を伝え、観戦を共創体験にする。
- 共感を深め、継続的な関係性を築く。
③
勝つ
世界耐久選手権で、再現性のある強さを築く。
- SST クラスで勝ち続け、確固たる強さを確立する。
- 世界基準の舞台で、学びと改善を重ねながら結果を形にする。
Team Culture:世界で戦うための4つの姿勢
透明性 (Transparency)
- 背景と意図を共有し、透明性を大事にする。
- 結果だけでなく、プロセスと学びも発信する。
- 守るべき領域は守り、開くべき情報は開く。
当事者性 (Ownership)
- 立場に関わらず、全員が挑戦者である。
- 与えられる成長ではなく、結果は自ら掴み取る。
進化 (Evolution)
- 常識に安住しない。本質から問い直す。
- 期待と異なる結果も、検証し、修正し、次につなげる。
- 強さは一度の成功ではなく、積み重ねでつくられる。
情熱 (Passion)
- 耐久レースという極限の舞台を、心から楽しむ。
- 好きだからこそ、挑戦を続け、その先に価値が生まれる。
FIM EWC · SUPERSTOCK · BMW M1000RR
世界耐久選手権とは
国際モーターサイクリズム連盟 (FIM) が主催する、モーターサイクルロードレースの世界最高峰・耐久シリーズ。
耐久レースの過酷さ
1台のマシンを複数人のライダーがピットストップで交代しながら乗り継ぎ、8時間から最大24時間という長丁場を昼夜問わず走り抜く、世界で最も過酷なモータースポーツの一つ。
シリーズの特徴
ヨーロッパで開催される24時間レース (2戦) と8時間レース (1戦) に加え、日本で開催される「鈴鹿8時間耐久ロードレース」を含めた年間全4戦で、シリーズチャンピオンを争う。日本のファンにとっても直接世界戦の熱狂を体感できる数少ないレースの一つ。
FIM EWC の4クラス
| クラス | 最高速度 | 車両改造・特徴 | タイヤ |
|---|---|---|---|
| EWC | 350 km/h | 制限が少なく専用設計パーツ可、ファクトリー中心 | 指定なし |
| SUPERSTOCK (SST) | 340 km/h | 市販車の状態に近い (厳格な改造制限)。車両価格 上限 36,300€ | DUNLOP ワンメイク |
| PRODUCTION | 320 km/h | 厳格な市販車基準 (タンク純正16L)。車両価格 上限 25,000€ | DUNLOP ワンメイク |
| EXPERIMENTAL | 350 km/h | エンジン・メインフレーム・サスのいずれかが元モデルと完全に異なる設計・形状 | 指定なし |
なぜ私たちは SST で戦うのか
競技としての純度が高い環境
タイヤはワンメイク制、改造範囲も厳格に制限される。性能差が広がりにくいレギュレーションの中で、ライダーの技量とチームの総合力が結果を左右する。SST は競技の本質が問われる舞台。
人と組織で勝つための選択
私たちは、EWC クラスのようなパーツの優位性を競うのではなく、人と組織の力を最大化することに集中している。SST クラスは、その思想を最も純粋に体現できるクラス。
国内ファンへの訴求
SST クラスの車両は市販車をベースに構成される。ファクトリー専用開発ではなく、市場で流通するパーツを用いたマシンで世界を戦う。自分の乗るバイクの延長線上にある世界だからこそ、強い共感と没入感が生まれる。
参戦車両:BMW M1000 RR
頂点を狙える戦闘力と、合理的な体制
BMW M1000 RR は、SST クラスにおいて非常に競争力の高いマシン。高い最高速と安定したコーナリング性能を併せ持ち、扱いやすさと戦闘力を両立する。このポテンシャルを正しく引き出せれば、常に優勝争いが可能なパッケージ。
同時に私たちは、パーツの開発競争にリソースを割くチームではない。ドイツの BMW オフィシャルパートナー「alpha Racing」から耐久仕様のコンプリートパッケージを調達することで、開発ではなく“人と組織”に集中できる体制を築いている。