2026 EWC 第2戦 スパ8時間 プライベートテスト レポート(6月4日)
雨と低い路面温度に翻弄されたフリープラクティス初日。2度の転倒を負いながらも全員無事、終盤にはセミロングまでこぎ着け、持ち込んだマシンの確かなベースを確認した。
スパ・フランコルシャン、フリープラクティス初日を終えました。
朝は雨で始まり、一度は乾いたかと思えば午後には再び雨。さらに路面温度も終日低く、「どのタイミングで、どのテストを行うか」を一日中天候とにらめっこしながら判断し続ける、難しいコンディションの一日となりました。
スパは、1周がとにかく長いサーキットです。ライダーたちがこれまで走ってきた中でも一番長く、それでいて超高速、アップダウンも非常に激しい。1周ではなかなか感覚を掴みきれないほどの、走り応えのあるコースです。
走行の中では2度の転倒がありました。けれども、ライダーは全員無事、マシンのダメージも最小限。難しい一日の終盤には、ようやくセミロングの走行までこぎ着け、感触を掴み始めることができました。転倒を一つひとつ自分たちで分析し、同じミスを繰り返さない——それぞれが前を向いています。
車両面では2台それぞれにトラブルもありましたが、メカニックとエンジニアが原因を突き止め、明日に向けて問題のない状態へと整備を進めています。難しい日ほど、ピット全員で一つの目標に向かうチームの底力が問われます。
走行時間こそ限られましたが、今年持ち込んだマシンのベースは確かな手応え。決して悲観はしていません。明日午前の最終フリー走行で3人がしっかりとペースを引き上げ、予選では持てる力を出し切り、チームとして最良の形でレースへ繋げていきます。
最後まで諦めず、チーム一丸で挑みます。引き続き Team Étoile への応援、よろしくお願いいたします。
ライダー・チーム代表コメント
ライダー
大久保 光
「難しい日になりましたけれども、その中でもポジティブなところがありまして、予選前にしっかりトラブルが見つかって解消する方向にもできました。チームメイトの2人とも転んじゃいましたけれども、怪我なくてマシンも最小限のダメージに抑えられたんで、こういう難しいコンディションの中でしっかりまずは1日目を終えられたってことは、チームにとっても大事なことかなと思います」
「セットアップは正直そこまで進まなかったとしても、持ち込んだベースが今年はすごい高いところにあるんで、それほど悲観的な感じはありません。明日の天気はまだどうなるかわかんないですけど、午前中まだフリー走行があるので、そこでしっかり3人ともしっかりタイムを上げて、予選はポールポジションを獲れるように頑張っていけたらなと思います」
ライダー
鳥羽 海渡
「まだ何もまとまっていません。天候にも惑わされましたし、ミスもあり転倒してしまったので、不完全燃焼な一日でした。明日午前中に一回走行があるので、そこである程度まとめて予選に挑めたらなと思っています。去年もこんな感じのコンディションだったので、そんなに慌ててはいません。マシンは、悪いフィーリングは全くないのでなるようになるかなと思っています」
ライダー
伊藤 元治
「最後はセミロングの走行ができて、感覚もつかめました。1回目はドライで走っているタイミングで転倒してしまって、そこをしっかり自分で分析して、同じこと起きないように明日からの予選を頑張りたいと思います」
「マシンは2台のうち1台は調子が良くて、もう1台は問題を抱えていました。ギリギリですが、問題も解決したそうなので、明日は躊躇なく攻めれるんじゃないかなと思います」
ライダー
豊島 怜
「今日は非常に難しいコンディションだったんですけど、その中で自分にできることを最大限に尽くした1周でした。スパは、1周がとにかく長いですね。今まで走ってきた中で一番長い1周でした。長いのにハイスピードコースなので、結構感覚が掴みづらくて、アップダウンも激しいから、1周ではわからないまま終わりました」
チーム代表
市川 貴志
「難しい初日になりました。ただ、私がまず何よりほっとしているのは、全員が無事にこの日を終えられたことです。2度の転倒がありましたが、ライダーに怪我はなく、マシンの被害も最小限にとどまりました。レースはまず「安全に終えること」が土台。それを全員で守り切ってくれたことを、本当にありがたく思っています。
セットアップは思うように進まなかった部分もあります。それでも、今年のマシンの手応えは例年以上に良いと感じていて、悲観はしていません。走行を重ねる中で出てきた車両の課題も、その都度きちんと原因を探り、解決の方向へ進められたことは、長い耐久レースでは小さくない意味を持つはずです。
天候に翻弄され、悔しさを残したライダーもいると思います。だからこそ明日午前のフリー走行で3人が感触を揃え、予選では今できる力をしっかり出していけたらと思っています。
ここまで応援してくださっているファンの皆様に、心から感謝しています。明日も一歩ずつ前へ進んでいきますので、どうか見守っていてください。」