2026 EWC 第2戦 スパ・フランコルシャン8時間 決勝レポート(6月6日)
予選5番手から決勝へ。序盤の転倒で最後尾まで沈むも、クラス最少級の停止時間で8時間を走り切りSSTクラス4位完走。
予選をSSTクラス5番手(総合17番手)で迎えたTeam Étoileは、降ったり止んだりの不安定な空模様のなか、8時間のサバイバルレースに臨んだ。序盤の路面はドライ。スタートライダーの鳥羽海渡が5周目にクラス最速となる「2分21秒852」をマークし、6周目にはSSTクラス4位までポジションを上げた。チームの持つ速さは、紛れもなくクラストップだった。しかし7周目、その鳥羽が転倒。シフト系にダメージを負って第1スティントを走り切れず、修復のピットインで順位は最後尾付近まで後退した。
ここからの8時間が、チームの真価だった。16時すぎからの本降りでコンディションは乱高下し、レインとスリックを使い分けながら「何も起こさない」走りに徹する。トラブルで長時間ピットに止まる強豪が相次ぐなか、Team Étoileは累積停止時間「約11分」というSSTクラス最少級のロスで危なげなく周回を重ね、折り返しでクラス7位、終盤にはさらに浮上した。最後は前を走っていた車両の脱落も味方につけ、最後尾からSSTクラス4位までカムバックを果たした。
最終結果は「SSTクラス4位・総合11位、183周で完走」。決勝のSSTクラス最速ラップ「2分21秒852」を記録しながら、その速さを“止まらない強さ”で順位に結びつけた一戦となった。予選で1ポイント、決勝で19ポイントの計20ポイントを獲得し、シリーズランキングは前戦の12位から9位へと順位を上げた。
さらに今大会から新設されたチーム支援プログラム「Challenge Motul(チャレンジ・モチュール)」では、スーパーストック/プロダクションクラスを対象とした評価でTeam Étoileがスパ戦のトップに立ち、賞金1,000ユーロを獲得。市川貴志監督が表彰台でアワードを受け取った。
全クラスの公式リザルトはこちら(8 Hours of Spa Motos 2026) →
ライダー・チーム代表コメント
ライダー
大久保 光
「レースはすごく難しいコンディションになり、チームメイトの転倒もマシントラブルもあって、出だしでつまずいた状態でしたが、そこからチームのみんなのおかげで、なんとか巻き返すことができました。僕自身も体調を崩したところがあり、チームに迷惑をかけてしまった部分はありましたが、きっちり最低限の仕事はできたかなと思っています」
「ただ、やっぱり4位という結果は悔しいです。それでもチャンピオンシップを考えると、ル・マンよりも多くのポイントを獲れたことは大きい。スーパーストックは4戦中3戦の有効ポイント制なので、残り2戦でしっかり優勝を獲っていけば、このスパでの頑張りはチャンピオンシップに生きてくるんじゃないかなと思います。そういう意味では、ポジティブに捉えることのできるレースウィークだったと思います」
「木曜日に始まった時点ではすごく流れが悪かったなかでも、しっかり完走して、蓋を開ければ4位。もちろん満足した結果ではないですけれども、決して悲観するような結果でもないと思っています。今回の反省点を、次の地元ラウンドとなる鈴鹿8耐での2連勝に向けて、しっかり生かしていけたらと思います。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました」
ライダー
鳥羽 海渡
「転倒があったので、かなり悔しいですし、チームには申し訳ない気持ちです。それでも、タイムロスを最小限に抑えて再スタートはできました。その後はレースも順調に進んで4位までは上がりましたが、本来は優勝できるポテンシャルがあっただけに、なかなか悔しいレースが続いています」
「もう少し、耐久の走り方というものを学ばないといけないなと思っています。鈴鹿8耐は、この2戦のミスを持ち越さないようにして、淡々と自分の走りをすれば勝てると思うので、周りを気にせず頑張りたいと思います。次戦はチームのホームGP。ぜひ現地での応援をよろしくお願いします」
ライダー
伊藤 元治
「今回も序盤にトラブルがあり、順位を落とす形になってしまいましたが、そこから着実に順位を上げられたのは、結果として振り返って良かったかなと思います。ただ、順位が上がった理由は周りの転倒などの影響も大きいので、正直、今回のレースは実力として優勝争いをするには厳しいものがあったと思います」
「それでもポジティブに考えれば、ポイントを獲ってなんとかチャンピオンシップにつなげられました。次の鈴鹿8耐は自分たちのホームなので、優勝を狙いつつ、ボルドールにつながる鈴鹿にできればと思っています」
「僕は、雨がパラつくなかドライタイヤで1スティント目・2スティント目を走り、3スティント目はレインタイヤでスタートしたものの、路面は乾いてくるコンディションでした。それでも『ステイ』というオーダーが出ていたので、とにかくタイヤを持たせようと。おそらくチームはこの何十分か後に雨が降ると予想しているんだろうなと、それを信じてひたすら耐えました」
「1回目はまだマシだったのですが、2回目のステイのあとの雨はスケートリンクみたいな感じで、どれだけ持たせようとしてもなかなか厳しいものがありました。それでもなんとかピットに戻ってくることができて、それが一番重要だと思うので、よかったと思っています。応援ありがとうございました」
チーム代表
市川 貴志
「スパのレースを終えました。なかなか雨に悩まされたレースウィークで、我々SSTクラスの結果は4位でした。決勝は第1スティントで転倒があり、その時点で一度最後尾まで順位を落としましたが、そこからみんなの力で徐々に順位を上げ、最終的には他チームのトラブルなどもあって、8時間終了時点で4位という形になりました。獲得ポイントは予選で1ポイント、決勝で19ポイントの合計20ポイント。表彰台まであと一歩届かなかったのは、悔しいところです」
「去年も感じたことですが、走り込みが十分でないなか、雨とドライが行き来するようなコンディションで、我々がすぐに結果を出すのは難しい面があります。言い訳になってはいけませんが、その難しさを去年に続いて今年も感じたレースでもありました」
「一方で、嬉しい話題もありました。今大会から始まった『モチュールチャレンジ』という、モチュールさんによる企画です。ピットボックスにモチュールさんのステッカーを貼るなどしてエントリーするもので、なんと我々がエントリーチームの中で最高順位となり、1,000ユーロをいただくことができました」
「苦い結果ではありましたが、しっかり完走し、あと一歩で表彰台というところまで戦えました。この結果はこの結果として受け入れたうえで、次戦以降へとつなげていきたいと思います。次の鈴鹿に向けて、チーム一丸となって頑張ってまいりますので、引き続き応援よろしくお願いします」
フォトギャラリー
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