2026 EWC 第4戦 ボルドール24時間 予選レポート(9月17-18日)
苦しい初日から一転、SSTクラスのポールポジションへ
ボルドール24時間のレースウィークは、Team Étoileにとって厳しい幕開けとなりました。走行初日のフリー走行でマシントラブルに見舞われ、予定していた走行のほとんどをこなせないまま一日を終えました。
それでもメカニックとスタッフが短い時間で車両を立て直し、17日のフリー走行3回目ではクラストップタイムを記録。そして迎えた予選では、鳥羽海渡選手が1分52秒119、大久保光選手が1分52秒944と、2人そろって52秒台に入れ、平均1分52秒531でSSTクラスのポールポジションを手にしました。
走行時間が限られていた伊藤元治選手と豊島怜選手も、予選を決勝に向けた走り込みの時間に充て、確かな手ごたえをつかんでいます。チーム全員でつかんだポールポジションから、24時間の決勝に挑みます。
ライダー・オーナーコメント
ライダー
大久保 光
「予選1回目はチームの目標に定められていた1分52秒9というラップタイムを出すことができました。予選1回目は赤旗が出て、すごくストレスの溜まる予選でしたが、そのなかでも集中力を切らさずに、メカニックさんたちもしっかり仕事してくれたおかげで、去年より1.2秒も自己ベストを更新できました。このウィークはほとんど走っていない状態だったので、予選2回目はレースを見据えて、フルタンクと中古タイヤで、バイクがどのように機能するかを確認しながら走行をして、タイムアタックというよりかは、決勝を見据えた走行ができたので良かったと思います」
「そのおかげで元治選手にも新品タイヤを回せて、彼もすごく頑張って自己ベストタイムに入れてくれましたし、その後に海渡選手があのスーパーラップを叩き出してくれたのでポールポジションも獲れて、その後も怜選手もそれに続いてしっかり自己ベストで周回できたので、非常にチーム全体的に良い予選でした。初日はマシントラブルで全然走れていなかったにも関わらず、チームの力とライダーの諦めない心が今回のポールポジションにつながったのかなと思います。決勝はしっかり完走、クラス優勝でチャンピオンへの望みに繋げていきたいなと思います」
ライダー
伊藤 元治
「初日にトラブルがあったものの、なんとか予選まで走りきり、油断は禁物ですがあとは朝のフリー走行と決勝を残すところまで来れてすごく嬉しいです。個人的な走りでいうと、チームからオーダーをもらっていた基準タイムは更新できたものの、予選1回目ではもう少し一発タイムを上げることができれば、コンスタントにアベレージを刻めるんじゃないかなと思っていました。予選2回目でしっかりタイムも上げられたので、悔しいミスもありましたが、総合的に見て良かったと思います」
「ポールポジションは光選手と海渡選手のおかげで獲得できたので、このポイントはすごく大きな意味を持っていると思います。この予選があったから良かったと思えるように、最後までチェッカー目指してチーム一丸で頑張っていきたいです」
ライダー
鳥羽 海渡
「予選2回目はうまくタイムアタックが決まり、スーパーラップを出せて嬉しかったですね。最初のアタックではまとめきれなかったんですけど、ピットインしてもう一回出て行ってまとめられました。でも結構ギリギリでした。転ぶか転ばないかくらいの限界値では走っていたのですが、まとめられたので良かったです」
「今年は4戦すべてで(SSTクラスの)ラップレコードを塗り替えることを目標にしていました。スパは天候やタイミングが合わず、うまくアタックできませんでしたが、今回は大きくレコードを更新できて、4戦中3戦で塗り替えることができました。目標にはあと一歩届きませんでしたが、最後にしっかり更新できたのは良かったです」
ライダー
豊島 怜
「初日に大トラブルがあり、さらに僕だけボルドールを走ったことがなかったので、少ない時間がさらに少なくなってしまいました。そのなかでフリー走行で少し周回させてもらってから臨んだ予選でした。1回目の予選は赤旗が長引いたことで、午後8時くらいからすぐに日が落ちてしまって、スモークシールドで行けるかなと思ったのですが、サーキットの街灯もまだついてなくて、本当に暗闇の中になってしまい、全然タイムを上げられませんでした」
「予選2回目はフルタンクの中古タイヤという決勝と同じシチュエーションで、チームの目標タイムが1分56秒台なのに対して、1分55秒台で何周かラップできて、落ちても1分56秒台だったのはすごくポジティブな状態です。初日からすると考えられないくらいいい方向で終えることはできています」
オーナー
市川 貴志
「今週は、走り出して最初のセッションから大きなトラブルに見舞われ、残りの日程をどう組み直すかを考えるところから始まりました。限られた時間のなかで、エンジニアとメカニックが計画を作り直し、ライダーたちがそれを確実にこなしてくれたことで、2日目には車両もライダーも一気に良い流れに戻すことができました。予選では、海渡が今季の締めくくりにふさわしいスーパーラップを見せてくれ、光も集中を切らさずに52秒台を刻んでくれました。元治は予選2回目でしっかりタイムを縮め、怜も初めてのボルドールで決勝に近い条件のまま目標を上回るペースで走ってくれました。天候にも恵まれ、ドライで気持ちよく走れる週が続いています。この良い流れを24時間につなげ、最終戦をチーム全員で締めくくりたいと思います。」