2025 もてぎ ウインターテスト レポート(2月21-22日)
開幕戦ル・マンに向け、約6℃の寒冷下でモビリティリゾートもてぎにて2日間のウインターテストを実施。寒冷時のタイヤ性能とピット作業を入念に確認し、新加入の伊藤を含め好発進の手応えを得た。
Team Étoile / チーム・エトワールは、2025年2月21日・22日の2日間にわたり、モビリティリゾートもてぎにてウインターテストを実施した。本テストでは、4月にフランスで開催されるル・マン24時間耐久レースに向けた準備を進めるとともに、低温環境下での走行データやピットワークの検証を重点的に実施。最適なタイヤ選定やマシンパフォーマンスの向上に向けた貴重なデータを収集した。
テスト当日の気温は6℃と、ル・マンの夜間や寒冷条件を想定する上で理想的な環境となった。低温下でのタイヤグリップや耐久性、マシン挙動の綿密な評価が行われ、安定性とコントロール性の向上につながる重要な知見が得られた。これらのデータは、今後のレース戦略の策定に大きく寄与することが期待される。
マシンには、昨年から継続使用しているBMW M1000RRを投入。これまでの走行データと実績を再確認し、マシンの熟成を図った。新たにチームに加わった若手ライダー・伊藤元治選手は、HONDAからBMWへのスムーズな適応を見せ、限られた時間の中で荷重移動やタイヤ特性の違いを着実に理解。今後のさらなる成長が期待されるポテンシャルを示し、チームとしても将来を見据えた有望なステップのひとつとなった。
また、耐久レースに不可欠なピットワークやレーススタートのシミュレーションも実施。各メンバーの役割を再確認し、実戦的な作業手順を確立する貴重な機会となった。課題も浮き彫りになったが、総じて高い成果を得ることができ、チームの結束力と実戦力の向上につながった。
今回のウインターテストを通じ、チームは厳しい条件下でのタイヤ性能やマシン特性、耐久レース特有の要素を総合的に検証し、今シーズンへの確かな手応えを得た。チームは今後も一丸となり、ル・マン24時間耐久レースをはじめとするEWCシリーズ戦で最高の結果を目指し、挑戦を続けていく。
ライダー・チーム代表コメント
ライダー
大久保 光
「今回のテストでは、特にル・マンのレース中の夜間走行時に向けて、寒冷環境でも使えるタイヤの評価を行うことが目的でした。テストを通して、予想よりも気温が高かったですが、路面温度が上がりきらない状況においてしっかりタイヤの性能を評価できたことは非常に有意義でした。寒い時間帯でもしっかりと走行できるタイヤの感触を掴むことができたので、このテストを通じて得た経験をル・マン24時間耐久レースに活かしていけると思います。」
ライダー
渡辺 一樹
「テストの直前まで実は北海道でトレーニングをしていたんですが、テスト前日に少し足を痛めてしまい、チームオーナーやチームメンバーには心配をかけてしまいました。ただ、無事にテスト項目を2日間しっかりとこなすことができ、ホッとしています。ル・マンに向けて、この寒さでの走行は本当に良いシミュレーションになりました。夜間走行では気温が2度近くまで下がることもあるので、ル・マンに向けての準備としては完璧なタイミングでした。開幕戦から良い結果を残せるよう、チーム全員でしっかり準備を進めていきますので、引き続き応援よろしくお願いします!」
ライダー
伊藤 元治
「2日間通して、非常に気持ちよく走行することができました。今回は初めてBMW M1000RRに乗り、さらにEWC SSTクラスで使用するダンロップタイヤを装着して走行しました。タイヤについては、今回は新品ではなく少し減った状態での走行だったため、違いを感じるのは難しかったですが、マシンに関しては初めてのBMWということもあり、1日目は9周だけの走行でしたが、2日目にはたくさん乗らせてもらい、少しずつ理解を深めることができたと思います。このテストで得た感覚を、ル・マンの事前テストにしっかりと持ち込んでいきたいですね。」
「これまでHONDAのマシンでレースをしてきたので、BMWとの違いは非常に新鮮でした。特にフロントからリアへの荷重移動が、細かい部分で大きく異なると感じました。新しいマシンに挑戦するのはとても刺激的で、これからも更にマシンとの一体感を高めていけるよう頑張ります。」
ライダー
奥田 教介
「予定していたよりも暖かく、日差しが強かったので気温の割にはかなり快適に感じましたが、日が沈むと一気に冷え込んで、寒さを感じました。それでも全体的にとても良いコンディションで走行できたので、バイクに対する理解も深まり、非常に有意義なテストとなりました。こうしたテストを通じて、今後に向けてすごく良いステップを踏めたなと思っています。」
チーム代表
市川 貴志
「ル・マン24時間耐久レースでは確実に完走しつつ上位でポイントを獲得し、シリーズチャンピオンを狙うことが重要になります。今年はライダーを4人体制で固定し、より安定した結果につなげる体制を整えました。」
「また、若手に機会を与えるチームとして、ライダーの成長を促しながら結果を残していくことも我々の使命です。今回のテストでは、マシンの理解を深めるだけでなく、実戦に向けた貴重なデータを収集することができました。」
「テストを通じて見えてきた課題もありますが、それを確実に改善し、ル・マン本戦に向けてさらにチームの完成度を高めていきます。目標に向かって、一歩ずつ着実に前進していきます。」